皆さんこんにちは。
愛知県豊橋市を拠点に、東三河地区や静岡県西部で戸建て注文住宅の建築やリフォーム・リノベーション、増改築工事などを手掛けているBooker's Home(ブッカーズホーム)です。
家を新築する際に後回しになりがちなのが、エクステリア。建物をつくることで精一杯で、なかなか外構までに気が回らず、暮らし始めて後悔したというケースも多々あります。
そして、やっぱりはじめからつくっておけばよかった……という代表的なものが、「ビルトインガレージ」。
けれども、諦めなくても大丈夫。ビルトインガレージはリフォームや増築で後付けすることができるのです。
今回は、ビルトインガレージを後付けするための費用相場や注意したいポイントを紹介します。
■こんなにたくさん! ビルトインガレージのメリットとは?
ビルトインガレージは、建物の1階部分にガレージを組み込むというもの。柱と屋根だけのカーポートと比べると、四方を壁と天井で囲うのが特徴です。
ビルトインガレージの最大のメリットとして、雨風や紫外線などから愛車を守り、劣化やキズを防げることが挙げられます。シャッターを付ければ防犯性能が格段にアップします。
愛車の保護や防犯効果だけでなく、つくり方によっては、暮らしのさまざまなシーンで役立ちます。
たとえば愛車のお手入れを楽しみたいという方には男の隠れ家のような居場所になりますし、ビルトインガレージに内窓をつけてリビングから眺められる動線にすると、室内にいながらにして、車を愛でることができます。
アウトドアが趣味というご家庭なら、サーフボードや自転車を壁掛けにして、ビルトインガレージをギャラリーのように仕立て上げるのも素敵ですよね。
簡易なシンクを取り付けてBBQを楽しんだり、小さなロフトをつくって愛車を眺めながらお酒をたしなんだりするケースもありますよ。
また、天気の悪い日に買い物をしても、雨に濡れることがなく荷物を運び込めるのもうれしいところ。たとえばパントリーとビルトインガレージを行き来しやすい動線にすると、買い物帰りの片付けもぐっとラクになります。転倒を避けたい小さなお子さんやご年配の方にとっても、安全性の高い動線をつくることが可能です。
■ビルトインガレージの後付け、増築の方法と費用
では実際に、ビルトインガレージを後付けする方法や費用感について解説します。
まず広さですが、車1台あたり幅は3〜3.5m、奥行きは5.5〜6.5mほどあるとよいでしょう。坪数に換算すると5坪程度になります。
後付けする方法としては2つあります。
まず1つが、使わなくなった1階の部屋を解体してガレージに充てる方法。
そして2つ目が、建物に隣接させて増築する方法です。
・1階の一部を減築あるいは解体する場合
1階に使わなくなった和室があり、うまく活用できないか……というお悩みをよく聞きます。そんな和室や個室は、ビルトインガレージにリフォームするのがうってつけ。
相場感は、250~400万円程とみておくとよいでしょう。
価格に幅があるのは、シャッターの設置や、断熱リフォームの有無に影響されるため。
特にシャッターは、手動・電動にするかで費用がかなり異なります。
この費用感は、新築・リフォームどちらの場合でも同じです。
・既存家屋に増築する場合
敷地に余裕があれば、既存家屋を解体せずにビルトインガレージを増築するという手もあります。
相場感は、150万円~250万円程。解体費用がない分、減築・解体よりコストを抑えられる傾向があります。
断熱施工の有無やガレージの種類はもとより、ガレージと家をどのように接続させるかといったことで、費用感は変わってきます。
注意したいのは、「建ぺい率」。敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合のことですが、地域に応じて数値が設定されています。
もし庭に余裕があっても、すでに建ぺい率いっぱいに家屋を建てていると、増築すること自体が難しい場合もあります。
さて、いずれの方法にせよ、道路から乗り入れできることが必須条件。
そして、建物の構造や間取りによっては、耐震補強が必要になることは留意しておきましょう。構造上、取ることができない壁や柱があるのなら、その位置を変えずにビルトインガレージを計画しなければなりません。
個人で判断するのは難しいので、できるかどうか悩むより、まずは地域密着型の経験豊富な建築会社に相談するのがおすすめです。
■知っておきたい確認申請と税金の話
ビルドインガレージを増築する場合、ガレージ部分が住宅全体の床面積の5分の1を超えると、延床面積にカウントされるので、固定資産税が割高になってしまいます。
5分の1未満にすると、「容積率の緩和措置」により床面積としてカウントされず、固定資産税がかかりません。
ただし自治体によって評価方法は異なり、面積を5分の1未満にしても高性能の電動シャッターをつけたために固定資産税の対象となってしまう場合もあります。
もう一つ、注意しておきたいのが「確認申請」です。
確認申請とは、一定の規模以上の建物をつくったりリフォームをしたりする場合、建築基準法に適合しているか、地方公共団体や指定確認機関が審査する制度のことです。
この「確認申請」が不要とされるのは、
・10㎡以下の建築物であること
・建築する場所が防火地域、もしくは準防火地域ではないこと
……という2つの要件を満たす場合。
ビルトインガレージは一般的に5坪=16.5㎡は必要なので、「確認申請」が必要となります。
法律的な立て付けでは、「確認申請」は施主が自分で行う必要があるとされていますが、書類の用意などが大変なので、不安な場合は建築会社に申請代行を依頼することも可能ですよ。
■ビルトインガレージの後付けで気をつけておきたいポイント
ビルトインガレージを後付けする際の注意点も知っておきましょう。
まずは、音・排気ガスの問題。
建物の中で車を出し入れすることになるので、エンジン音が聞こえやすいのは事実。早朝や夜遅くに車を動かすと、家族の安眠を妨げてしまう可能性もあります。天井や壁などに防音性の高い素材を使ったり、ビルトインガレージのそばには寝室を設けないなど、注意が必要です。
エンジン音だけでなく、シャッターの稼働音にも同様に注意が必要。
特に巻取り式シャッターは、作動音が大きい傾向があります。音の問題を避けたいのなら、静音性に優れたオーバースライダー・タイプを採用するとよいでしょう。
音だけでなく、排気ガス対策も検討を。万が一ガスが建物内に入らないように換気扇を設置しておくと安心です。
こうしたハード上の問題だけでなく、固定資産税を気にしすぎないことも大切です。
ビルトインガレージをつくったものの、面積にこだわりすぎてギリギリ車1台を停めるだけのスペースしか確保できないのなら、整備もままならないということに。車を買い替えた時に、サイズの問題で車庫入れできない……というリスクもあります。
せっかくビルトインガレージを後付けするのなら、ひと手間かけて、趣味を楽しむ空間に活用したり、家事ラク動線をかなえたりするなど、一石二鳥をめざしましょう。
ローコストにこだわりすぎて、本来の目的を見失っては元も子もありません。
■大工が設立した豊橋市のBooker's Homeは、柔軟で高い技術力に定評があります!
愛知県豊橋市を拠点に、東三河地区や静岡県西部でリフォームや注文住宅を手がけるBooker's Homeは、棟梁大工が立ち上げた会社です。
建築の内部構造と暮らしやすさを知り尽くしたプロが、ヒアリングから対応。あらゆるご要望にお応えできる柔軟な技術に定評があります。
特にビルトインガレージのリフォームは、既存の家屋との兼ね合いや、家全体を支える構造壁の担保など、専門知識と豊富な経験が必要とされます。
間取りや構造、そして予算に応じて最適なご提案をいたしますので、憧れのビルトインガレージをつくりたい、という方はお気軽にお問い合わせください。
屋根・外壁、インテリア、ペット・リフォーム、水まわり、バリアフリー・リフォームなど、小さなリフォームでも喜んで承ります。どんな暮らしがしたいか、存分にお聞かせくださいね。
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