前回は平家の住まいのメリットや住み心地をご紹介しました。また豊橋市が平家を建てるにうってつけなエリアであることも、ご理解いただけたかと思います。
今回は豊橋市でベストな平屋を建てる上で、気を付けたいポイントを紹介します。
■豊橋市で平屋を建てる際に重視したいポイント
豊橋市は「愛知県民が選ぶ住みたい街ランキング2020」で総合3位という人気を誇る東三河の中核都市。名古屋や東京への交通のアクセスもよく、気候も温暖で、自然環境が豊かで山も海もあり、子育て世代からも人気を博している街です。
比較的どこを選んでも住みやすい豊橋ですが、エリアによって特徴があるため、それぞれの場所の特性にあった対策を講じることが必要です。
たとえば海沿いの立地ならば、塩害に対する注意が必要。自転車や自動車を外に出しっぱなしにしておくと金属部分が潮風で傷む可能性があるので、自動車ならガレージハウス、自転車なら玄関まわりを広く取って自転車も収納できるシューズインクローゼットをつくるのがオススメ。洗濯物の外干しも影響を受けてファブリックが傷んでしまうので、インナーテラスやサンルームなどをつくるとよいでしょう。
また豊橋の人気の理由の一つとして、各所へのアクセスの良さがあげられますが、高速やバイパス沿いの立地ですと防音対策を考えなければなりません。
外壁を防音効果の高いつくりにしたり、音が伝わりにくい真空ガラスなどを用いるのが得策です。ですが、真空ガラスは、エコガラスの中でもエコガラスSでグレードが高くコストも高いです。そのため、通常は真空ガラスを使わずL ow-e複層ガラスが一般的ですが、場所や用途で使用すると効果的なのでおすすめです。ちなみに防音性の高いつくりにすると、必然的に断熱性も高くなります。窓ガラスの結露もしにくくなるので快適ですよ。
■一般の住宅地でもこんな注意が必要に!
海辺や高速付近など、特徴のある立地に関して気を付けたいポイントをご紹介しましたが、一般的な住宅地でも、平家の場合はおさえておきたいポイントがいくつかあります。
まずは、1階にしか日差しが入ってこないので、夏はさほど気にならないものの、冬は日差しを取り入れる工夫が必要。敷地の制限の許す範囲で高さをとって、一部を吹き抜けにして開口面を大きく取るのも手です。さらに夏の日差しは防ぎ、かつ冬の低い日差しを取り込めるような庇の寸法設計なども必要です。
またワンフロアで生活が完結するため、風通しも重要。風は単に窓をたくさん開ければよいというものではなく、風が流れるには物理的な法則があります。たとえば風の道をつくるのなら、風が入る窓・出る窓の大きさを揃える、風の自然な流れを利用して下から上の高窓に引っ張るなど、風通しを良くする工夫が必要です。
■ポイントを考慮してくれる業者選びが大切
このように豊橋で平家をつくるのなら、「どんな暮らしがしたいのか」ということは基本として、エリアの特性を踏まえて断熱・耐震・省エネといった性能面もきちんと考慮してくれる建築会社を選ぶのが成功の秘訣。さらに太陽や風の動きは、昔から大工が家づくりの基本として読み解いてきたものですので、経験のある大工がいる建築会社なら、なおのこと良いでしょう。
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