皆さんこんにちは。
愛知県豊橋市を拠点に、東三河地区や静岡県西部で戸建て注文住宅の建築やリフォーム・リノベーション、増改築工事、コンテナハウス工事などを手掛けているBooker's Home(ブッカーズホーム)です。
2019年の秋ごろから大きめの地震が途切れませんね。ご存じのように日本は地震大国と言われ、政府の中央防災会議では、今後30年以内に70~80%の確率で南海トラフ巨大地震が発生すると分析されています。この国の分析を受けて豊橋市でも、被害想定を算出しています。
(出典:豊橋市パンフレット「パンフレット~命を守る家づくり~」)
■そもそも、住宅の耐震化が必要な理由は?
日本において住宅の耐震性にまつわる法律は、大地震が起こるたびに改正されてきました。
その大きな転機となったのが東海地方で1891年(明治24年)に起こった日本史上最大の内陸地殻内地震と言われる濃尾地震。死者7,273人、住居の一部損壊80,324件、全壊142,177件という非常に大きな被害をもたらしました。震源地は岐阜県本巣市ですが、私たちの地元・豊橋も激しい被害を受けています。当時の子どもたちの間では、唱歌のこんな替え歌がはやったそうです。
「豆腐の始めは豆であり/尾張名古屋の大地震/松竹でんぐり返って/大騒ぎ後の始末は誰がする♪」
(出典:岐阜大学HP「濃尾地震で受けた被害の写真」)
現在の耐震性の基準となっているのは、1981年に改正された建築基準法です。これは「震度6強から7の揺れを受けても倒壊・損壊を防げる強度」を有することを義務付けた法律で、
1995年の阪神・淡路大震災では、この「新耐震基準法」を満たしていなかった住宅が被害を受けたことが指摘されており、1981年以前に建てられた住宅はとりわけ注意が必要になります。
この時の死者は6,400名余り。死因の約8割が、倒壊家屋による窒息死・圧死との統計が出ています。したがって、震災に対して生命を守る手立てとして、家屋の耐震性を高めることが必須と言えます。
(出典:国土交通省近畿地方整備局HP)
■耐震化を向上させるためには何が必要?
では、具体的にどのような方法で耐震性を向上させることができるのでしょう?
まずもっとも重要視されるのが壁の補強・増設です。
これは純粋に壁の量を増やすことはもちろん、柱と柱の間に筋違という斜材を入れることで、横からの揺れに対して強い構造をもつ「耐力壁」をつくるというもの。そして「耐力壁」をどこか一部分に設けるのではなく、建物全体においてバランスのよい配置にすることで、家全体の耐震性を向上させます。
(出典:豊橋市パンフレット「パンフレット~命を守る家づくり~」)
加えて「耐力壁」が効果的に機能するよう、柱梁と筋違・土台などの部材を、金物を使い緊結・補強することも推奨されています。部材の接合部が緩いと揺れた時に部材が抜けてしまい、十分な耐力を発揮できない場合があるため、金物の種類も具体的に指定されるようになりました。
部材のみならず、建物全体を支える基礎の補強も重要です。既存の基礎に鉄筋が入っていない場合は、鉄筋コンクリートの増し打ちをして補強します。
屋根も耐震化を図ることができる部位の一つです。瓦葺きの重量のある屋根からスレートなどの軽い屋根に葺き替えることも効果的です。
(出典:豊橋市パンフレット「パンフレット~命を守る家づくり~」)
■市でも耐震改修を促進。補助金も!
豊橋市でも住宅の耐震改修を促進する方針をとっており、平成15年には耐震化が施された住宅が78%だったところ、平成32年度には95%まで上げることを目標に掲げています。条件次第では耐震リフォームで補助金を受給することも可能です。
(愛知県豊橋市|木造住宅耐震改修費補助金ページ|http://www.city.toyohashi.lg.jp/25523.htm)
ただ、そのためには豊橋市が行っている木造住宅無料耐震診断、あるいは愛知県建築住宅センター実施の木造住宅耐震診断を受ける必要があります。以下の4条件を満たしていれば無料耐震診断が受けられます。
①昭和56年5月31日以前に着工された建物
②木造の在来構法・伝統構法の建物
③一戸建て住宅、店舗等併用住宅(住宅部分が1/2以上のもの)、長屋住宅、共同住宅(貸家を含む)
④現在住んでいる建物、居住予定のある建物(住む予定のない空き家、取り壊し予定の建物は対象外)
そして診断の結果が「倒壊する可能性が高い」または「倒壊する可能性がある」と判定されると、補助金が受けられる対象となります。補助金額の規定は耐震工事内容により異なりますが、上記の4条件に該当しそうであれば、まずは耐震診断を行いましょう。
(愛知県豊橋市|木造住宅無料耐震診断ページ|http://www.city.toyohashi.lg.jp/25521.htm)
■地震に強い家にするには、大工の腕が要!
Booker's Homeは、新築だけでなく、耐震リフォームを含む増改築にも対応しています。また「孫の代まで住める“本当の”家づくり」をモットーに、高性能の構造用合板であるダイライトやモイスなどを標準で使用し、強靭な住まいを実現しています。
ただし、こうした高性能の建材の性能をいかんなく発揮できるか否かは、施工をする大工の腕次第。大工のエキスパート集団であるBooker's Homeに安心してお任せください。
命を守ることは、そのシェルターでもある「住まいを守ること」でもあります。もし、ライフスタイルの変化や住まいの快適性をあげたいといった理由でリフォームをお考えでしたら、あわせて耐震リフォーム・耐震補強工事をご検討することをおすすめします。少しでも気になる点がございましたら、お気軽にBooker's Homeまでご相談ください!
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